2019年、新型コロナウイルスの影響で多くの飲食店が苦境に立たされ、食材が行き場を失い、生産者は露頭に迷ったと聞きます。
何かできることはないかと考え始めたのは、歯科医師として働きながら、夫婦で子育てに奮闘し、食事の大切さを実感していたそんな時期でした。

生産者と消費者を繋げる使命を感じ、生産者のために販路を広げ、消費者に安心安全な食材を提供したいという思いから、医療法人とは別に株式会社を設立しました。
ロゴは生産者と消費者の架け橋を象徴する虹。当時5歳の娘が描いたものです。

食材を育てる人々や食事を提供する人々がもっと認知されることを願い、私たち自身も食事に対する意識し始めた頃、あることに気づきました。

私が代表で院長を務める歯科医院では、通院困難な方を中心に訪問歯科診療を行っています。
要介護の原因は脳梗塞による半身麻痺で歩行困難な方や慢性腎臓病によって週に頻回の透析を行うため、継続的に通院するのが難しい方、アルツハイマー型認知症であったりと多岐に渡り、それらの大多数は生活習慣が大きな影響を与えていると考えに至りました。

現代の食品には、人工甘味料や糖のたっぷり入った飲料や本部から送られてきた加工食品を調理するだけで、どんなものが使われているか分からないファミレスのメニュー。
飲食チェーン店の農薬、化学肥料まみれのサラダ、食品添加物だらけのコンビニ弁当、よくない油と遺伝子組み換え作物などの得体の知れない食材を使ったファーストフード、それを日常的に食べ続ける人々。

自分が訪問診療で診ていた大多数は、このような食生活をされていか方が多数だったのです。多くの人々が知らず知らずのうちに不健康な食生活を送っており、その結果として健康が損なわれていることに気づきました。

「健康」にアプローチするためには、歯科医師とは別の角度からアプローチする必要があると思いました。
栄養学的な情報は、興味がある方、栄養面への意識の高い方といった限られた人々にしか届かないため、実店舗を通じて良質な食材を提供し、私たちのストーリーを伝え、興味を持ってもらうことが重要だと思い生まれたのが「TSUNAGU」です。

医療の専門知識を活かし、「TSUNAGU」を通じて社会に貢献し、健康な生活をサポートと食事の重要性を広めることが使命と考えました。